『いい大学を出て、いい会社に入って
安定したサラリーを得て一生を安泰に暮らす。』
こんな生き方の価値観を持っている人は
今でも多いのではないかと思います。
私も一流企業とは言えないまでも
そこそこの上場会社のサラリーマンとして
それに近い価値観で
生きようとしていました。
正確に言うと
価値観といえるようなしっかりしたものは
持っていなかったと思いますが
今いる会社で、偉くはなれなくても
自分の能力の範囲で働いて
そこそこのサラリーをもらって
定年まで大過なく過ごす。
そんなイメージでいたと思います。
そんな価値観で会社に入ってから
20年ぐらいは過ごしていました。
その後、初めての単身赴任で
課長として働いていたときに
職場の仕事のかなりの負荷や
人間関係のストレスが重なっている一方で
3人いる子供の塾の月謝の支払いがあったり
家計のやりくりがだんだん厳しかったりするなかで
気持ちの修復がなかなか出来ないでいるうちに
「ウツ」になってしまった。
その時はどうしようもなくつらく大変な心境でした。
「いい大学を出て、いい会社に入って
安定したサラリーを得て
一生安泰に暮らす。」
その文字通りではないけれど
それに近いところをなんとなくイメージしながら
会社生活をしてきたのに
ふと気が付けば
将来の展望や経済的な自由度の
乏しい現実に気がつき
絶望してしまったがゆえの
「ウツ」だったのかもしれません。
その時は長女が小学校6年で
小学3年の次女、幼稚園生の長男の
3人の子供をどうやって育てていくか。
「ウツ」になった心境では
明るい展望を考えることは
到底できませんでした。
一か月ほど会社を休んで
クスリを飲みながら
「ウツ」回復に専念し
なんとか最悪の状況から
脱出することができましたが
この経験から得た大きな収穫は
「会社にしがみつくだけでは絶対にダメだ。」
という考え方でした。
「ウツ」からなんとか立ち直り
会社にしがみつかないでいられるために
副業収入を確立していこうと考えて
その手段として「不動産投資」を
強い気持ちで始めようと
思い始めたわけです。
そこが私の人生の大きな転換点だった
と思います。
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